2016年 05月 05日

立夏の候の花たち

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草臥て宿かる比や藤の花 芭蕉

くたびれてやどかるころやふじのはな


1688年、芭蕉45歳の時の句です。
復本一郎著 『芭蕉歳時記』の中で、この句に使われている季語「藤の花」の"本意"が
有賀長伯著『初学和歌式』(しょがくわかしき)(元禄9年[1696年])での説明を基に解説されていて
そこには
≪・・・藤の花によって、「暮れゆく春のけしき」「春のなごり」を「うらむ心」、
あるいは逆に「なぐさめられる心」を詠むということなのである。≫
と書いてあります。


「藤の花」は春の季語。
我が町では、その藤の花が立夏に咲いているわけです。
春がしっかり安定したなと思う頃にやってくる立夏の日。
まさに、春を名残惜しみながら夏へ向かい始める、そんな日です。


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藤に似た黄色い花は、キングサリ


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公園のシャクナゲも涼し気に咲いていて


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近所のコデマリは満開です。


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マレでもリラが咲き


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あの白い花も満開になりました。

この花は、どうやら通称 arbre à muguet と呼ばれるもののようです。
そのまま訳すとスズランの木になりますが
通称 arbre à muguetと呼ばれる木はいろいろあるようで
まだはっきりとこれだという和名には至っていません。


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本当のスズランは、のんびりと鈴を増やしています。


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果樹に目をやると、ミラベル


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カシス


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フサスグリなど、みな果実になり始めているところで
立夏は"立果"とも言えそうです。


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道端では、フウロウソウがたくさん咲いて


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そして、セイヨウサンザシの花も、4日から5日かけて開き始めました。
まだ数えるほどの花しか咲いていないのに
ふーっといい香りがしてきます。


サンザシの香りは立夏の香り・・・
そんなことに気が付いた今年の夏の始まりです。






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by echaloterre | 2016-05-05 23:30 | 植物のアルバム


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