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2016年 05月 23日

コクリコ、ポピー、赤いケシ

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土曜日に
青い空を仰いで咲くコクリコを見上げていたら
思い出した。



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Kit* Summer Wild Flowers by DERWENTWATER DESINGS
Design* Rose Swalwell


イギリスのRose Swalwellさんの図案 Summer Wild Flowers に
刺繍のコクリコの花があったことを。
図案には、poppy ポピーと記されている。

この刺繍は
2014年の12月の終わりに記事にして以来、
ずいぶん長いこと引き出しにしまいっ放しだ。
この夏には
ぜひ、仕上げたいものです。



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そして
時々手に取って読んでいる須賀敦子さんの本の中の
『塩一トンの読書』に
「麦畑のなかの赤いケシの花」というエッセイがあることにも気が付いた。


映画『眺めのいい部屋』や『サン・ロレンッオの夜』の話に続いて
須賀氏の義母の言葉について書かれている。

≪金色の麦畑に赤いケシが咲いてて、と私は姑にどこかで見た風景の話をしたことがある。
夢みたいにきれいだった。すると、農家の出の彼女は、何やら変な顔をして私を見た。
いやあね、ケシの咲いた麦畑がきれいだなんて。そう彼女は言った。
私たちにとっては恥なのよ。あれは雑草にすぎないのだから。≫


風に吹かれて種が飛んで地に落ちて
花を咲かせるケシの花。
マレの畑にも、毎年どこかから種が飛んできて
思わぬ場所に花を咲かせる。

でもあるとき、マレの仲間が言った。
「コクリコが咲くっていうことは、除草剤を撒いてないってことだね。」
そう言われたとき
私にとっては、赤いコクリコの花が咲く畑が自慢に思えた。
「除草剤を使ってないBIOの畑なんですよ」
と、コクリコがみんなに説明してくれているのだ。


雑草の赤いケシが
恥の印になったり、自慢の種になったり・・・
時と場所によって見方は変わるものである。

今だって、コクリコが畑にたくさん咲いてしまったら
それは困ったことだけど
赤い花びらを風にひらひらさせてる花が
畑の片隅に咲いているのはいい眺めである。

当のコクリコは
そんなことは何も考えずに
風を受けて、ただひらひらと揺れているだけだけれど。
堂々と空を仰いでいる姿も
雨にしょげてる姿も
とても魅力的だ。



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今日のあのコクリコは
雨の中。


そういえば
昨年の6月に訪れた南仏プロヴァンスのリュベロンの小さい村にも
コクリコがたくさん咲いていた。



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そういえば、そういえば・・・



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赤いコクリコの花から
いろんな思い出が湧いてくる。






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by echaloterre | 2016-05-23 23:18 | 表現されたもの、本・映画など


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