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2016年 05月 30日

壁物語(1)

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カテドラルの周りのセイオウハナズオウの木々は
もうすっかり葉に覆われています。

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町の建物は、たいていが石作り。
その石の壁の傑作とでもいうのがこのカテドラルだな
そんな気持ちで何度も
この壮大な山のような石の塊を見上げてきました。

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フランスでいちばん大きいとされるこのカテドラルの正面は
大きすぎてカメラに全体が収まりません。

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このカテドラルは
11世紀のロマネスク様式の教会が基礎になっていて
その教会から、2世代3世代とかけて人々が石を積み上げ
13世紀にほぼだいたいができあがったようです。

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屋根を支える柱も高く美しく

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クリプト(地下聖堂)へ向かう入り口の上の彫刻は
芸術品以外の何物でもありません。

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いちばん奥にある聖母子像の後ろのステンドグラスは
16世紀のもの。

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その聖母子像側から見る天井

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南側の入り口の傍にある聖母像の後ろのステンドグラスは
15世紀のものです。

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柱の麓には、
もう消え入りそうになっている部分も多いですが
それぞれ彫刻が施されています。

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南側の入り口からは
石の芸術といえる門の向こうに広場が見えます。

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この石をひとつずつ積み上げていった作業を
想像すると
終わりの見えない作業の長さの前に汗を流す人たちの
表情が見えてきます。

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石作りの家々の奥に石造りのカテドラル

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一般の人たちには、そう簡単にはいろんな情報が入らない時代
この大きなカテドラルが
崇高なものに見えた人もいるでしょうし
押しつぶされるように重く感じた人もいるでしょう。
石の温かさと冷たさと
その両面が建物全体にも感じられるように思います。


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次の壁物語では
カテドラルのすぐそばを通る城壁の散歩道の壁をじっくり歩くことにしましょう。

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グレーの世界に色が現れると
ハッと
そして
 ホッとしますね。


写真は、5月26日に撮影したものです。


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「毎日毎日、雨が降っています。
今日は一日中、ザンザンと降っています。
大雨注意報も出ていて
あーあ、当分畑には行けそうにありません・・・
退屈です・・・」 U^×^U*






by echaloterre | 2016-05-30 23:37 | 日常の特別 | Comments(2)
Commented by sternenlied at 2016-05-31 20:38
柱の麓の消え入りそうになっている彫刻に注目しましたw
工匠たちは分担して作業してたのでしょうが、
柱のこんな隅の部分を担当していた工匠の人生に纏わる物語が書けそうな(笑)
カテドラルのディテールを注意深く見てると興味深い発見があって面白いですよね。
数年前にフランスの作家クリスチャン・ジャックが著した「カテドラルの隠されたメッセージ」
という本を読んだことがあります。彼はベストセラーになった「太陽の王ラムセス」のシリーズや
他にもエジプトを舞台にした物語を沢山書いてますが、教会建築についても通じてるんですよね。

街には石造りの家が多いということですが、近くに石の採掘場があるのですか?
アッシジも石造りが多いのですが、すぐ近くのスバシオ山から石を採掘していたようです。
Commented by echaloterre at 2016-05-31 23:02
#  sternenliedさん、こんにちは♪

カテドラルのあちこちを見ていると、いろんなメッセージが隠されているのだろうな
と思います。
ぜひ、クリスチャン・ジャックの本の興味深いところをひとつでもふたつでもかいつまんで
ブログで紹介してくださいませ。(*‘∀‘)

詳しい場所などは知りませんが、知り合いの家も採石場から石を切りだして作ったそうなので
そう遠くないところに採石場があるorあったのだと思います。
石が採れるから石の建物ができたのですよね、日本では木があるから木の家・・・
こういうのもひとつの土地の力といえるかもしれませんね。(^_-)-☆
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